心と身体のストレッチ
category: 呼吸法 ブレスワーク
すっかり、寒くなってきましたね。

きのう、ブログで
価値観もやわらかく、という記事を書きました。
「やわらかく」というのは、
養生でもとても大切なところです。
人の体は、固くなる方向に進んでいきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、
とてもやわらかいですよね。
ぷにぷにと幸せなやわらかさは、
周りをもしあわせにします。
そしてやわらかいから、吸収も早いものです。
小さい子ほど、頭もやわらかいのです。
だんだん、心も身体も固くなりますが、
固くなっていくことは自然の流れ、
誰でも年老いてゆくのですから。
だからこそ、10年、20年後も同じ身体で、
元気にすごせることを目指すためには、
呼吸とストレッチをすることが大切だと思っています。
ストレッチのコツは、
「自分と争わないこと」。
固いのには理由があります。
自分をまもるために、
心身の緊張は生まれますから、
自分を守ってきた証なら、
まずは認めてあげることです。
硬いのはいやだ、と思うのは
自分を否定しているのです。
そして無理やり、伸ばそうとしないこと。
「緩めながら伸ばす」ことを心がけます。
緩めるためにまず大切なのは、呼吸です。
ストレッチの間、
呼吸は自分のリズムでゆったりと、
静かに続けます。
負荷をかけすぎたり、
勢いをつけて反動をつけたりも、しません。
それは別の運動になります。
そしてじっくりと、自分の体を観察して、
対話するようにします。
どのくらいまでなら伸ばせるのか、感じながら、
痛いと思ったら無理をかけず、そのまま待ちます。
この”待つ”が大切なところ。
さらに、意識の持ち方によっても、
緩みやすさは変わります。
もともと身体が柔らかい人は、抵抗が出ないため、
負荷をかけやすいのですが、
固い人の場合は、体が嫌だと抵抗して、
緩めるどころではなく、
さらに固くなってしまうこともあります。
また、体を温かくしておくことも大切です。
寒いと緩みにくいので、
これからの季節は、
より丁寧なストレッチが必要です。
今の自分をじっくり観察して、
自然に準備が整うまで待つことは、
丁寧に生きることでもあります。
固い自分と争わないことは、
今を生きること、とおなじなんです。
身体をゆるめると、
心もゆるまっていきます。
心を、ハートを開いているのと同じなのだと思います。
なにか上手くいかないことがつづいたり、
人間関係でぎくしゃくするときは、
相手の性だと誰しも思いがちですが、
案外、自分でこの固さを
鎧のように身にまとっているのかもしれません。
赤ちゃんがそばにいるだけで、しあわせな気持ちになれるのは、
あの極上のやわらかさ、
つまり鎧なんかもちろん知らない、
赤ちゃんがハート全開だから、ですよね。
心もまあるく、やわらかく。
そうすると、
コチコチの身体も不思議と
ゆるゆると、らくになってゆくものです。

~ご連絡~
11月4日のプチ遠足に参加の方に
一斉メールを送信しております。
届いていない方は、ご連絡ください。