祈り。
category: つれづれ
南風が気温を押し上げ、
ようやく暖房のいらない昼間を過ごしています。
ポカポカ陽気は
まさに啓蟄のイメージそのもの。
冬ごもりを終えて、
小さな生き物たちは
動き出したでしょうか。
先月の終わりに
娘の誕生日があり、
ささやかにお祝いをしました。
昼間は2人で久しぶりのデートをたのしみ、
長い浪人生活をねぎらいました。
同じ日、
親友の御父上が急逝されました。
娘と歩く散歩道で
友人からの一報を受け取り、
なすすべもなく、
心だけ、親友のもとへ、寄せる、添わせる。。。
ああ、こんなとき
私は無力だ。
離れて暮らす彼女は
翌朝、御父上の眠るご実家へ飛びました。
生と死を感じ、
心揺さぶられる経験が
忘れられない一日となりました。
4日に告別式が執り行われ、
静かにやさしく見送られたことでしょう。
祈りのある、愛に満ちた
美しい旅立ちだったことでしょう。
私も小さな祭壇をつくり
白い花を飾り
ささやかに祈りました。
きっと、お幸せな旅立ちだったことが
彼女からの文面で伝わりました。
それは、送る側も
送られる側も、です。
私には寄り添うこともできなかったけど、
祈ることしかできなかったけど、
夕陽や風や雲や、
花や星や月や、
なによりあの青い海に
包まれて、
彼女の悲しみも癒えますように。
世界の子供たちにも
想いを馳せて。
ぽかぽかだった午前中。
観葉植物のみなさんにも、
日向ぼっこしてもらいました。
この平和なひとときを
あたりまえと思わないように、
忘れたりしないように、
戒めながら。