立夏と夏の養生
category: 中医学 漢方 陰陽五行
二十四節気の「立夏」を迎えた今日、
まさに夏日でした。
この時季を
「 夏三月」といい、
5月5日の立夏に始まり、立秋前日の8月6日までの三か月間、
立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑の六節気が含まれます。
また、「蕃秀(ばんしゅう)」とも呼びます。
中国最古の医学書「黄帝内経」によると、
万物が成長して繁栄華美なることをいい、
天地陰陽の両気が盛んに交合し、
万物に花咲かせ、実らせる。
同じく、人の陽気も自然界同様に
「全開」になる季節なのです。
夜は夜更かししたとしても、
朝は早めに起床し、
気功や適度な運動を心がけることが
この時季の養生法とされています。
この養生法に反して、
体内の陽熱をうまく発散できずにいると、
熱邪がこもり、冷房や冷たい飲み物・食べ物を
好むようになりがちです。
その結果、胃腸を壊す可能性があります。
一日一回は汗をかくよう心がけたり、
気分的にも発散するようにすることが大事になります。
怒ったり、うつうつとした気持ちで
体内に熱がこもらないようにします。
おススメは、いつもと違う場所に行くこと。
気分転換になり、気が変わりますので、
気の発散につながります。
夏日だった今日は、
等々力渓谷に行ってきました。
渓谷に降りていくと
とても涼しくて
過ごしやすくなります。
気持ちいい✨
暑い日差しを緑が遮り日陰をつくります。
それだけでも、
「陰」をつくっていますが、
地中から湧き水があり、
小川が流れていることで
陰陽のバランスがとれています。
自然というのは
それだけで完璧なんですよねぇ。
アスファルトの中で過ごす人間は
そりゃバランスも崩すわけです。
いよいよ夏のはじまりです。
身も心も軽くなって、
薫る風をいっぱいに浴びに
ぜひ外に出かけていきたいですね。