風邪をひくときって?
category: 中医学 漢方 陰陽五行
きょう、真冬並みの寒さ、だとか。
木枯らしが身に染みる季節ですね。
寒さと乾燥がダブルでくる今、
風邪対策を慌てる方は多いかもしれません。
風邪は「感冒」といい、
西洋医学では菌やウイルス感染ですが、
東洋医学では、
「邪気」(六淫)と呼ばれる自然界のエネルギーが
体内に必要以上に入りすぎてしまい、
身体の外に出しにくい状態になっていると
考えられています。
ウイルスも菌も、
邪気と呼ばれるエネルギーも、
体内に溜まりすぎてしまえば、
身体のバランスが崩れてしまいますが、
もともと、自然界に存在するものです。
生態系のバランスを取っているもので、
本来は、善でも悪でもありません。
よく風邪をひく人、
インフルエンザに毎年のようにかかる人、
逆にほとんど風邪もひかなかれば、
インフルにもかかったことがない、
という人もいるはずです。
それはなぜでしょうか。
中医学では
『正気(せいき)』にあると言われています。
「黄帝内経」にある有名な言葉で、
『正気存内(せいきぞんない)邪不可干(じゃふかかん)』というのがあります。
意味は
「“正気”が体内にしっかりあれば、“邪気”が干渉することはできない」
「正気」とは。邪気に対抗する抵抗力や
自然環境に適応する能力のことを指します。
その正気の中でも、
バリア機能のような働きがある気を、
『衛気(えき)』と言います。
ですから、この衛気を高めることが
一番の対策ということになります。
仮にもし、
風邪をひいたとしても、
本来備わっている、自己治癒力を高めることが
一番のケアになります。
たとえば、
この時季だと、
「風」や「寒」の邪が体に入りやすくなるため
風邪をひくと考えられています。
「風」の邪は経絡を通して体内を動きます。
「寒」の邪は内臓に留まり体を冷やします。
経絡の気の流れが滞り、
「寒」の邪を追い出そうとして、
体は「火」を多く作るため発熱します。
この体の外に出そうとする力が、
自己治癒力です。
中医学では、
病気は、五臓六腑それぞれの気のバランス、
流れに問題があるために起こると捉えるため、
それらを調えることで、
本来持っている、
「元の気の状態」に戻すことが、
根本的な治療であると考えます。
経絡の通りをよくして、
安静にすることで
自己治癒力が高まり、
咳などの炎症が残ることなく
元の気を回復することができます。
薬は、外に出そうとする力を
発揮できなくなりますので、
免疫力は弱くなります。
なるべくなら、
薬を使わずに、
自分の元に戻す力を
高めていきたいものです。
今日、さっそく
砂時計を使うことができました。
多次元のセッションで、
サバイバルプログロム、
霊的エネルギーの浄化など。
指の関節を傷めていらしたので、
EBも入れつつ、
最後にエムレスで
手放したい感情をリリースしました。
そのエムレスで活躍してくれるのが
この砂時計。
とても喜んでいただけて、
私もうれしかったなあ。
セッションの中、
ときおり、
ほろほろ流される涙は、
やはり美しく。
「悩み」も「苦しみ」も、
ひとを育て、魂に栄養を送りこむのだなあと。
魂に栄養をおくるというのは、
この世で生きる「意味」というほどの
ことではないか、と考えています。
おそれず、てくてくいきたいなあ、と
思わされています。